ニュースリリース
CSR・環境・社会活動
自動車リサイクル法に基づく2019年度再資源化などの実績について
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、2005年1月1日にスタートした自動車リサイクル法に基づき、使用済み自動車のシュレッダーダスト(以下「ASR」:Automobile Shredder Residue)、エアバッグ類、フロン類の特定3品目について、2019年度(2019年4月1日から2020年3月31日)の再資源化などの実績を公表しました。
マツダは、お客さまに預託していただいたリサイクル料金によって、全国で特定3品目の再資源化を行っており、2019年度はASR引取りが台数で15万台、重量で約29,800トン、うち約28,600トンを再資源化しました。ASRの再資源化率は95.9%となり、2015年度以降の法定基準70%を2008年度から継続して達成、車両のリサイクル実効率*1で99%を超えています。
さらにエアバッグ類は、13万台(54万個)を引取り、回収処理または車上作動処理*2により再資源化を行いました。エアバッグ類の再資源化率は94.5%と法定基準85%を上回りました。また、フロン類についても13万台を適正に処理しました。
特定3品目の再資源化などに要した費用の総額は15.8億円で、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金の総額は17.6億円、収支は1.8億円の黒字となりました。また、2.5億円(2018年度収支黒字相当額)を自動車のリサイクルの高度化等に関する学術的・実践的調査・研究、並びに資源の有効活用や環境保護等に関する研究等への助成および事業を行う、公益財団法人自動車リサイクル高度化財団*3に拠出しました。
マツダは今後も、中長期で全体収支のバランスが取れるよう再資源化事業を推し進め、限りある資源を有効活用する循環型社会の構築に向けた取り組みを継続します。
■ 2019年度(2019年4月1日から2020年3月31日)再資源化などの実績状況
項目 | 2019年度 | 2018年度 | 法定基準値 |
---|---|---|---|
シュレッダーダスト(ASR) 再資源化率*5 |
95.9% | 97.8% | 2015年度以降 70%以上 |
エアバッグ類再資源化率*6 | 94.5% | 94.2% | 85%以上 |
- *1 使用済み自動車のリサイクル率のことであり、解体・シュレッダー工程で再資源化された比率約83%(’03/5合同審議会資料より引用)に、残りのASR率17%とASRリサイクル率95.9%を乗算したものを加算して算出します。
- *2 車上にエアバッグ類を取り付けたままの状態で展開し、リサイクルする方法です。
- *3 公益財団法人自動車リサイクル高度化財団、並びに同財団の取り組みについては下記ホームページをご覧下さい。
https://j-far.or.jp/ - *4 自動車リサイクル法第25条第2項に基づきます。
- *5
- *6
品目 | 項目 | 2019年度 実績 |
2018年度 実績(参考) |
|
---|---|---|---|---|
シュレッダー ダスト (ASR) |
引取り量 | 引取りASR総重量 | 28,178 t | 27,841 t |
委託全部利用*7 引渡しASR相当総重量 |
1,625 t | 1,568 t | ||
合計 | 29,803 t | 29,409 t | ||
再資源化 重量 |
(1)リサイクル施設*8投入ASR総重量 (2)リサイクル施設排出残さ総重量*9 再資源化重量[(1)-(2)] |
27,881 t 883 t 26,999 t |
27,801 t 562 t 27,239 t |
|
(3)委託全部利用投入ASR相当総重量 (4)委託全部利用排出残さ総重量*10 再資源化重量[(3)-(4)] |
1,625 t 51 t 1,575 t |
1,568 t 58 t 1,510 t |
||
合計[(1)-(2)]+[(3)-(4)] | 28,573 t | 28,749 t | ||
引取り台数 | 引取り使用済自動車台数 | 141,813台 | 139,888台 | |
委託全部利用引渡し解体自動車台数 | 8,422台 | 8,106台 | ||
合計 | 150,235台 | 147,994台 | ||
エアバッグ類 | 再資源化 重量 |
引き取ったガス発生器の総重量 | 42,011 kg | 37,340 kg |
再資源化重量 | 39,698 kg | 35,172 kg | ||
引取り量 | 回収個数 | 71,043個 | 62,599個 | |
作動個数 | 469,550個 | 464,015個 | ||
合計 | 540,593個 | 526,614個 | ||
引取り台数 | 回収台数 | 18,551台 | 16,814台 | |
作動台数 | 111,082台 | 111,995台 | ||
一部回収/一部作動台数 | 2,342台 | 2,446台 | ||
合計 | 131,975台 | 131,255台 | ||
フロン類 | 引取り量 | CFC*11の引取り量 | 95 kg | 106 kg |
HFC*12の引取り量 | 31,715 kg | 33,259 kg | ||
合計 | 31,810 kg | 33,365 kg | ||
引取り台数 | CFCの引取り台数 | 552台 | 1,001台 | |
HFCの引取り台数 | 133,246台 | 136,324台 | ||
合計 | 133,798台 | 137,325台 |
注)合計欄等の数値は、各項目の四捨五入の関係上、一致しない場合があります。
- *7 自動車メーカーからの委託により実施される、ASRを生じさせない方法で(電炉、転炉などへの投入により)解体自動車を再資源化処理する方法のことを示します。またこれを行う事業者は委託全部利用者です。
- *8 自動車リサイクル法第28条で主務大臣の認定を取得したASR指定引取り場所のうち、施行規則第26条に定める基準に適合した施設(「基準適合施設」)を示します。
- *9 ASRをリサイクルすることによって生じるスラグや飛灰などのうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋立処分された廃棄物の総重量です。
- *10 委託全部利用者で鉄鋼製品を生産する際に生じるスラグや飛灰のうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋立処分された廃棄物の総重量です。
- *11 chlorofluorocarbonの略。クロロフルオロカーボン。
- *12 hydrofluorocarbonの略。ハイドロフルオロカーボン。
項目 | 合計 | 内フロン類 | 内エアバッグ類 | 内ASR | ||
---|---|---|---|---|---|---|
収入 | 払渡を受けた預託金⑧ | 1,759,696,038 | 310,422,951 | 352,612,778 | 1,096,660,309 | |
内預託金利分 | 220,219,418 | - | ||||
支出 | 再資源化等に要した費用⑨ | 1,583,175,933 | 237,191,197 | 311,189,324 | 1,034,795,412 | |
内 社内費用 (人件費) |
22,936,803 | - | ||||
内 社内費用 (システム費) |
5,121,847 | - | ||||
収支(税引前) 【⑩=⑧-⑨】 |
176,520,105 | - |
公益財団法人 自動車リサイクル高度化 財団*3への拠出 ⑪ |
245,607,111 | - |
拠出後の収支 【⑫=⑩-⑪】 |
-69,087,006 | - |
*3 公益社団法人自動車リサイクル高度化財団については下記ホームページをご覧ください。
https://j-far.or.jp/
支出 | 自動車リサイクル 促進センターの 運営関連費用⑬ |
82,315,695 | - |
ASRリサイクル 関連費用⑭ |
32,109,237 | - | |
合計【⑮=⑬+⑭】 | 114,424,932 | - | |
メーカーとしてのリサイクル全体収支 【⑯=⑫-⑮】 |
-183,511,938 | - |
マツダのリサイクル法への取り組み内容について、詳細は下記ホームページをご覧ください。
https://www.mazda.com/ja/csr/recycle/